南会津 土倉山、黒峠山 2010年3月14日

所要時間 5:43 除雪終点−−7:37 1479m標高点−−8:05 土倉山 8:11−−8:26 1470m肩−−8:50 1480m肩−−9:13 露岩−−9:54 黒峠山−−10:26 林道−−10:30 除雪終点


 南会津の旧舘岩村にはいくつもの山があるがほとんどは登山道が無いので、この地域の植生(笹)を考えると残雪期が適当な山ばかりと言える。未踏で道が無い山はたくさんあるが、その中でも林道を使う必要が無くてアプローチが適度で半日程度で巡れる適度な山となると限られる。そんな中で目をつけたのが土倉山であった。ここは国道からさほど距離はなく直接尾根に取り付けるし、標高差は700m程度で雪の上を歩くのを考えると半日山行として適当だろう。

 前日の神籠ヶ岳は気温が高く雪質が最悪で疲労困憊だったが、あの調子が続くと途中撤退もありうる。それを考えると近くにある黒峠山が安全策だが半日もかからないだろう。そこで折衷案として土倉山と黒峠山を合わせて登ることにした。まず黒峠山に登り、雪の状態を判断して土倉山まで足を延ばすかそのまま戻るか判断すれば、登山数ゼロは避けられるし土倉山成功の確率も上がるだろう。うまくいけば周回ルートが組める。

国道周辺の積雪(下山後撮影) 番屋集落から見た黒峠山(下山後撮影)

 会津田島で買い物を済ませ、中山トンネルを抜けて少し下った番屋集落で左に曲がる。狭い集落内を抜けると一直線の道が山の方に伸びており、まだ除雪されているので車で入ると最後の建物を過ぎた広場で除雪が終わっていた。ここは標高843.8m三角点付近であり、予定より少し楽ができた。

除雪終点から見た黒峠山 除雪終点から見た950m小ピーク

 翌朝、例年程度?に冷え込んでフロントガラスの水滴はカチカチに凍っていた。これなら昨日より雪の状態は期待できよう。朝飯を食って外に出て雪を踏むとよく締まっていたので、これなら土倉山は問題なかろうと黒峠山経由をやめて直接山頂を目指すことにした。時間と体力が余れば下山は黒峠山経由にしよう。その黒峠山は目の前に聳えていた。

尾根取り付きは潅木がうるさい 950m峰への尾根に乗る
950m峰から見たこれから歩く尾根 境界標石あり

 最初からスノーシューを装着し出発。まずはすぐ西側に見える尾根に適当に取り付く。伐採後に乱雑に生えたような潅木の隙間をぬって傾斜の緩いところから尾根に取り付き、尾根に乗ってからは尾根を正直になぞっていく。尾根上の雪も良く締まって表面が僅かに沈むが昨日のような重い雪のラッセルは無い。950m小ピークに登り、僅かに下りつつなだらかな尾根を西に向かう。この付近はまだ笹は無いようで無雪期でも歩けるだろう。境界標石と赤い杭も見かけた。ただ、山登りに一般的に使われる赤テープや荷造り紐の目印は皆無だったので。この尾根から土倉山を目指す人は少ないようだ。というか、帰ってからネット検索したが土倉山の記事は数えるほどしか見つからなかったので、絶対的人数が少ないようだ。

えらい急傾斜を登る。カモシカの足跡多数あり 見下ろすとかなり急。これを下るのはイヤだなぁ

 標高1250mを越えるとなだらかな尾根が終わって結構な傾斜の場所もあり、スノーシューからアイゼンに変えた方が安全に登れるのだが、絶対にアイゼンでないと登れないような壁はないのでスノーシューのままどうにか我慢。尾根はそれほど細くはないが大唐松山を思わせる傾斜で、慎重に足位置を決めたり木に掴って体を引き上げる場面もあった。尾根上をどうしてもよじ登れない場所はカモシカの足跡に従って南から巻いたが、南斜面も場所的には雪壁があり、カモシカはそんな場所を降りているのだがスノーシューのままでは登るのは無理なので、さらに迂回してテラス状の場所を伝った。

かなり細い尾根は藪があっても尾根直上を進む やっと安全地帯と思ったのだが

 標高1290mを越えていったん傾斜が緩んで安心できたと思ったら、今度は尾根が痩せて藪の絡む尾根直上を突破する場面が多くなってきた。藪の上に雪が乗っている個所もあり、下手に雪を踏み抜くと転落しかねず端の方は危なくて歩けないから、藪があっても真ん中を行く必要があるわけだ。カモシカの足跡があるのでカモシカが踏み抜かなかったのなら人間でも大丈夫だろうとできるだけ足跡を歩こうとするのだが、カモシカは足元が切れ落ちた恐ろしい絶壁状態の場所でも平気でトラバースしており、結局は人間様は正直に尾根直上を行くしかなかった。

再び急な尾根をよじ登る。この上部に露岩あり 露岩は右を巻いた。ここは巻いた斜面

 標高1340m付近でまたもや傾斜が急になってピッケルを動員してどうにか切りぬけた。この尾根は南会津の大半の尾根と違って予想外に厳しい。そして標高1390m付近で痩せた露岩が登場、これは直上は行けないだろうと傾斜が緩やかな北側の斜面をトラバースした。どこまで厳しい尾根が続くのか分からなかったので長めにトラバースをし、雪が転がり落ちた跡が多数ある浅い谷をジグザグに登り返した。ここにもカモシカの足跡があったが、珍しくも直線的ではなくジグザグに上がっていた。

まだ痩せ尾根かと思ったが・・・ ここで広く明るい尾根に出た
やっぱ南会津はこれでないと 1479m峰に向かって雪原を登る

 尾根に復帰するとやっと安全地帯となっており、少し標高を上げると南会津らしいブナ純林のなだらかな尾根に変貌した。どうもこの尾根では暗い針葉樹林が登場するところは厳しい地形となっているようだで、後日この尾根を辿る人は植生に注して歩くといいだろう。落葉樹から常緑樹に変わったらアイゼンをつけたほうがいい。ここから先はしばらくは地形図の等高線の幅が広く稜線歩きが楽しめる区間だ。しかも昨日の雨と違って今日はこれ以上ないドピーカン! 今シーズン初めて日焼けが気になるくらいの天候で、今までそんな状況にならなかったので日焼け止めは準備していない。まあ、半日くらいなら顔がボロボロになるほど焼けないか。

1479m峰から見た奥日光 西に雪庇が続く

 1479m峰に乗ると大雪庇に乗り360度の大展望だ。しかし会津北部は雪雲がかかって大戸沢岳から北側は見ることができず、昨年苦労した丸山岳は影も形も無かった。稲沢山までが雪雲の中で小沢山から東の稜線が見えていた。今年は丸山に登りたいなぁ。男鹿山塊は稜線てっぺん付近に雲が張り付いているが基本的にはいい天気だろう。高原山はすっきり見えていた。奥日光もばっちりだがこちらの標高が低いので日光白根付近は隠れてしまっていた。尾瀬の燧ヶ岳は別格の白さで目立っていて、てっぺん付近のみ雲がかかっていた。そしてここにきて初めて土倉山山頂が姿を現した。思ったより切り立ってキリリとした容姿でこの付近の盟主の風格を漂わせていた。この距離なら30分はかからないだろう。

一番奥が土倉山山頂 1549m峰に続く尾根。一番奥が1549m峰
1479m峰から見た黒峠山へとつながる尾根

 僅かに西に進んで1470m峰に立つと南に分岐する稜線と、そこから急激に標高を下げて黒峠山につながる尾根が目に入る。地形図を見ただけでは特に危険が無い何でもない尾根のように思えたが、遠目に見ると尾根の真ん中付近にある真っ白なコブがとても気になった。1480m峰から下っていくと、そのコブの登りがステップ状の急な登りで、その先もゴツゴツした痩せたように見える(奥行きは見えるわけはないのだが)稜線だ。遠目に見ただけなので実際の現場は危険は無いのかもしれないが、もしかしたら登りで使った尾根と同程度の厳しさが待っているかもしれない。でも、登りの尾根をそのまま下るのは能が無いし、あの尾根の下りのリスクを考えると未知の尾根でも大差ないだろう。基本的には黒峠山を目指そう。

稜線南に顔を出した笹。無雪期は激藪だろう 南は雪庇の壁で北を巻き気味がよろしい

ここは空白です

雰囲気が伝わらないが結構な傾斜

 雪庇が続く稜線を緩やかに下って1460m小ピークを越え、最後の登りにかかる。ここはブナの点在するだだっ広い急斜面で、南側はガレているし山頂は奥にあるので右に若干巻くように斜めに登っていく。北斜面に入ると少し雪の締りがなくなって沈むようになるが昨日の雪よりはずっといい。

最後はナイフリッジ(というほどではないかも) 山頂は目の前

 小ピークを巻き終わって稜線に戻ると山頂は目の前だ。鞍部から山頂直下まで痩せた雪庇のナイフリッジが続くが、見た目と違って現場を歩くと思ったよりも幅があって登りの分には問題はなく、リッジのてっぺんに足跡を付けていく。南側は切れ落ちているので南にコケないよう注意しながらだ。傾斜が緩むと同時に幅が広がり、厚さ2m程度(横に寝た笹が顔を出していたので地面の高さが分かる)の雪庇に覆われた土倉山山頂に到着した。

土倉山山頂。背景は大嵐山と会津駒 山頂の唯一の目印
土倉山からの360度パノラマ展望写真(クリックで拡大)
土倉山から見た田代山〜燧ヶ岳(クリックで拡大)
土倉山から見た山毛欅沢山〜七ヶ岳(クリックで拡大)

 今は一面の雪面で360度の大展望。ドピーカンだが空気の透明度はイマイチで南は高原山までしか見えていない。大戸沢岳〜丸山岳方面は相変わらず雪雲に覆われていた。積雪量と埋もれた木の高さ考えると無雪期でも展望はよさそうだった。特に南側は切れ落ちて木がないので栃木方面は良く見えるだろう。山頂標識は無く、近くの木にかなり劣化した赤色が抜けて白くなった荷造り紐の目印が巻かれているだけだった。MWVもKUMOもDJFリボンも無い。ここは栃木県でも群馬県でもないので山部3D標識やGさん標識も無い。せっかくなので赤テープを巻いて落書きを残した。今年の残雪は多いのか少ないのか不明で、来年の今頃は木のどの高さにこの目印が付いているのかも分からない。

 今日の雪質は最高とは言えないが昨日よりずっと良好で踏抜きや深いラッセルは無く、深くても足首程度が短距離だったので2時間半の登りでも体力は大丈夫だ。帰りのルートは文句なしに黒峠山経由にしよう。さて、尾根途中の露岩らしきピークを突破できるだろうか。もし突破できなければずっと手前から大きく巻いてもいいだろう。

1470m分岐峰に戻る。スノーシューでこの沈み量 1480m分岐峰目指す。鞍部から先は籔っぽい
黒峠山の尾根。やっぱり途中の真っ白いピークがヤバそうだ

 1470m峰分岐に立って今度は左に進路を取って鞍部目指して下り、緩やかに登り返す。この尾根はブナ林ではなく通常の木のように立った石楠花と細い潅木に覆われ、少し樹木がうるさいが藪漕ぎというほどではなかった。1496m峰に近づくとブナが増えるが雪面から笹を顔を出すようになり、積雪量が減ったようだった。気になっていた真っ白いピークが見えたが、樹林の中にぽっかりと空いた隙間なので、やっぱり雪に覆われた露岩のように思えた。緊張感が増す。

1496m峰へと登る 1496m峰。笹が出ていた
1480m分岐峰へと水平移動 1480m分岐峰から見た黒峠山

 緩やかな尾根を水平移動して、いよいよ問題の黒峠山へと続く尾根に突入する。今日は視界がいいので尾根分岐を見落とすことはなく、左手になだらかに下る尾根を簡単に発見できた。しかしここでも例の露岩らしき真っ白ピークが。まだ少し距離があるのでディテイルは見えないが、どうも痩せ尾根で両側は切れ落ちているようだ。正面突破が可能かどうかは現場に行かないと判断できないが、とにかく行けるところまで行ってマジでヤバそうなら巻くことにしよう。

最初は広い尾根。足跡はカモシカのもの 1340mより尾根が痩せる
痩せ尾根なのでこんな雪も乗り越える ここも藪に突っ込んで尾根直上を行く

 最初はなだらかで気持ちのいい尾根が続き、その上にはカモシカの足跡が延々と続いていた。1340mを切ると明るいブナ林から暗い檜とシラビソ樹林に変貌し、急に尾根が細くなり先が見通せなくなった。どの程度の危険があるのか判断できないが、今度は下りでスノーシューではかなり不利なので安全優先でアイゼンに履き替えた。多少の踏み抜きは発生するようになったが、急な段差を下ったり尾根直上の藪を突破したりするにはアイゼンの方がずっと楽だし安全だ。尾根が狭い区間はカモシカが巻いているところでも正直に尾根を辿った。

雪に覆われた露岩を見上げる。写真では何でもないように
見えるが、実際は垂直に近く稜線上は登れない
北側をトラバースだがこの傾斜(写真では緩く見えるけど)。
カモシカはこの下部をトラバースしていたがほとんど垂直だった
巻き終わって後ろを振り返る この露岩は南から降りられた

 少し尾根が太くなって一安心したと思ったら、樹林の向こうに例の真っ白ピークが出現した。一面雪が付いて真っ白なので岩なのか分からないが、正面をよじ登るのは無理がある傾斜なのでたぶん岩なのだろう。カモシカの足跡は左を巻いているので私もそれに倣ったが、これがまたとんでもない傾斜のトラバースだった。落ちればタダでは済まない高さだが、こういう場面のためのピッケルと12本爪アイゼンである。距離はたかだが10mほどなので慎重に進めば大丈夫だろうと一歩一歩アイゼンを蹴りこみ、ピッケルを打ち込んで確保しながら進んでいく。トラバースするときは水平に移動するより斜め上に進んだほうが歩きやすいのだが、上部をトラバースしていくと雪の厚さが減ってピッケルが打ち込める深さが浅くなりすぎて足が滑ったときに止められそうになくなり、途中で斜め下に進路変更する。落ちても木に引っかかるように斜面途中のダケカンバやハイマツを中継し、最後は薄くなった雪に恐怖感を覚えながらもどうにか稜線てっぺんの緩斜面に出た。振り返ると下ってきた危険地帯は緑に覆われて様子は見えず、露岩の向こう側は急激に落ちるのでこれまた見えなかった。

乗り越えてきた露岩 まだ少し痩せた尾根があるが問題なし

 これで危険地帯を突破したと思ったらここは露岩の真上で、この先で2mほどの段差があった。無理すればぶら下がって下れると思うが単独行では危険は冒せない。最悪、さっきの恐怖のトラバースを戻ってもっと下に下って露岩帯を全部トラバースしようかとも覚悟したが、南側をよく見ると少し下がったところに岩棚があってその先の露岩の尾根へと続いているではないか。こちらの段差は1m弱程度で、3点支持を守りつつ足が届く範囲だ。バックで石棚に下ればその後は問題なく、雪に覆われた残りの露岩帯を突破した。いや〜久しぶりにしびれた。

たまに急な区間が登場 この露岩が最後の急斜面だった。南を巻く
そろそろ尾根が広がり始める ここから先は広い尾根に変貌

 この先で少し尾根が痩せるがさっきと比較すれば問題なく、アイゼンのままどんどん下ってくと最後は急な露岩を右から巻いて緩斜面帯に出た。今度こそ本当に安全地帯だった。そこから僅かに下ると針葉樹林帯が終わって明るいブナ林に出て最低鞍部だった。この尾根は危険地帯のみ針葉樹林だったので、後から登る人にはいい目印になるだろう。

鞍部から登りにかかる かなりの傾斜だが尾根が広いので怖くはない

 最低鞍部近くは雪庇が発達し柔らかい雪質になってアイゼンではズボスボ潜るのでスノーシューにスイッチ。おまけに腹が減ったので少し腹ごしらえ。安全地帯に出たので気兼ねなくのんびりできた。鞍部からの登りは予想以上の急斜面でスノーシューではちと苦労するくらいだったが、ここは尾根が痩せていないので恐怖感は皆無で、手がかり足がかりとなる木の隙間をぬってグングン高度を稼ぐ。

最後は南から突き上げる 黒峠山山頂
黒峠山から見た土倉山 黒峠山から北尾根を見下ろす
黒峠山から見た荒海山(クリックで拡大)

 最後は尾根を乗り越えて木が邪魔な樹林帯から開けた雪庇帯に移り、雪庇を登って山頂に飛び出した。黒峠山も雪庇に覆われ無雪期より2,3m高そうな場所だった。荒海山の方向が開けているが、無雪期は微妙なところだろう。周囲の木を見渡したが山頂標識も目印も発見できなかったが、土倉山より登られない山とも思えない。周囲は伐採した切り株があったので人の手が入ったことがあるのは間違いない。ここからはこれから下る北尾根の様子がよく見えていた。

いい感じの傾斜が続く 途中、ワイアーロープがあった

 さあ、あとは下るだけだ。まだ傾斜が急なところが予想されスノーシューのままで行けるか不明だが、痩せ尾根は無さそうなのでどうにかなるだろう。適度な傾斜の尾根をグングン下っていくと途中でワイアーロープを発見、やはり過去に手が入ったようだ。山頂近辺のみ針葉樹だったのでそこが伐採地だろうか。それより下はブナ林なので伐採があったように思えなかった。

標高が落ちると尾根がいっそう明瞭になる 973m標高点を通過
尾根末端付近は杉の植林 尾根が終わると木の無い雪原に出た

 急なところも尾根を左に迂回すれば樹林の中を歩けるのでスノーシューのままで問題なく歩き続けられた。1120mで尾根が右に屈曲する箇所も普通に歩いていれば自然と主尾根に引き込まれるので問題なし。尾根が分岐する箇所は地形図を見て右に進み、973m肩も右の尾根に進む。尾根末端が近づくと杉の植林帯に入って尾根が広がり、最後は樹林がきれいさっぱり消えて一面の雪原で尾根が終わった。

スノーモービル跡が残る林道 除雪終点。軽トラ2台が増えていた

 雪原をなだらかに下るとスノーモービルの跡が残る林道に出て、あとは林道を辿って駐車場に戻った。駐車場には軽トラが2台あり、1台の荷台からスノーモービルのトレースが始まっていた。どこまで行ったのだろうか。そういえば歩いている最中にエンジン音は気付かなかったなぁ。

 今回の山行は天候に恵まれ雪質もまあまあで予想外に厳しい尾根も登場し、今シーズンの残雪期の山としては最高ランクを与えてよいと思う。こういう体験をするとまた南会津に足を伸ばしたくなるな。今度は枯木山でも狙おうかな。ただ、林道が除雪されていない時期なので福島側ではアプローチが悪すぎるため、栃木側から県境を越えて入った方が楽かな。


追記
 後日、ネットで枯木山のことを調べていたらYoshiさんの記事を発見した。その文章の中で土倉山から枯木山の姿を見て登りたくなったとの記述があり、どんなコースで土倉山に登ったのかと記録を見てみたら、1549m峰のピストン以外は私と同一ルートだったのには驚いた。登った時期は私より約1ヶ月遅く雪が減った状態で藪との格闘もあったようだが、黒峠山へと続く尾根途中にある露岩のトラバースで相当苦労されたようだ。私が登ったときには雪がたっぷり付いていたのでアイゼンを蹴りこみピッケルを叩き込んで木の無い北側超急斜面をトラバースできたが(実際はカモシカの足跡が北側を巻いていたので私も北側を選んだだけ)、Yoshiさんは南を巻いたとのこと。雪の量によってどちらのコースがいいかは変わってきそうだ。どうしても通過できそうにないと判断したら大きく下を巻けばいいだろう。その場合、たぶん露岩付近からは傾斜が急すぎて南北どちらも下れないので、戻って下れそうな斜面を見出してから迂回するのがいいだろう。

 

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